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January
24
2017
January 24, 2017

ついていきたいと思われるリーダーとそうでないリーダーの、具体的な15の違い


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リーダーという立場は苦手だ。ストレスフルだし、積極的に他人に関わらなければならないし、自分の苦手なことからも目をそむけることができない。

ぼくは新卒で入社してから2年後にはリーダーになっていた。最初は4人の小さなチームだった。しかしそれから2年後、いきなり30人のチームを率いることになった。自分の下す決定が、果たして本当に正しいのか、みんなをきちんと導けているのか、などという茫漠とした不安がいつもつきまとっていた。

たくさん失敗もしたし、今でも後悔する出来事なんてざらにある。中にはぼくと二度と仕事をしたくないというひともいるに違いない。

だが、頑張って続けていくうちに、ぼくとまた一緒に仕事をしたいとか、このプロジェクトのリーダーをやってほしいという声も聞けるようになってきた。それは本当に幸せなことだと思う。

良いリーダーになるために、ぼくは様々な努力をした。たくさんの本を読んだし、ひそかにセミナーにも行った。ほかのリーダーとコミュニケーションを積極的にとり、悩みも相談した。

この記事では、「ついていきたいと思われる」リーダーについて、ぼくが勉強したこと、経験したことなどを15の項目に分けて紹介していく。

できるリーダーは、チームの声を聞いている。
できないリーダーは、大きな声だけを聞いている。

メンバーの中には様々な性格のひとたちがいる。そのなかで、積極的に発言をしたり、他人とコミュニケーションをとるひともいれば、逆にあまり発言しなかったり、黙々と自分の仕事に集中したりするひともいる。

リーダーは、声を発しないひとからも声を聞くよう意識して行動する必要がある。特に新人はまだ慣れていないし、ほかのひとと関わりづらい場合が多い。自分から積極的に声をかけ、彼らの意見に耳を傾けよう。

自分に近い人間や、声の大きいひとの意見ばかり聞いていると、情報が偏るうえ、平等ではないし、不正確な場合もある。上司にいい顔をしようとして内容を都合よく言い換えている可能性だって否定できない。

逆に、声をあまり出さないひとしか持っていない情報もあるだろうし、そこに問題の本質が隠れている場合もあり得る

リーダーは、チーム全員の声を聞いたうえで、言葉では語られなかった部分も洞察し、チーム全体の意見、考えを把握する努力をしなければならない。

できるリーダーは、責任から決して逃げない。
できないリーダーは、他人や状況のせいにする。

任されたプロジェクト・仕事に責任をもって望むことは、至極当たり前のように聞こえる。しかし実際には、スケジュールや仕事の得手不得手、難易度など、様々な要素が責任から目を背けようとさせる。とくに、進捗が思わしくなかったり、結果がうまく出せなかったりしたときには、「もうイヤだ」と投げ出したくなるものだ。

たとえ沈みかけている船であっても、船長たるもの、船と心中する覚悟で臨もう。自分だけ先に逃げたり、「船のつくりがよくなかったから」なんてひとのせいにしては絶対にだめだ

ぼくがひとり休日出勤をしていた夕方、ふいに入り口が開く音がして、チームのメンバーが入ってきた。「こんな時間にどうしたんですか」と訊ねると、「いや○○さんいるかと思って」と答えながら、彼がぼくの机の上に置いたのは、缶ビールだった。

あなたが逃げなければ、メンバーはきちんとついてきてくれる。

できるリーダーは、「あなたならできる」と言う。
できないリーダーは、「自分ならできる」と言う。

立場を守ろうとするがゆえに、あるいは威厳を保とうとするがゆえに、「自分にならできる」とか「俺はこんなに認められている」というようなことを言うひとがいる。ぼくはこういうことを平気で口にする上司が大嫌いだ。

以前、あるひとの労働時間があまりに多すぎるから、別にもう一人チームに加えてほしい、と上司に相談したことがある。「もう○○時間も超過して、休日も出勤しているので限界です。体調も悪そうですし」と事実を誠実に説明したにもかかわらず、彼の第一声は「俺は土日関係なく働いてるし、毎日3時間しか寝てないのに、誰も心配してくれないけどね」だった。

ひとりではできないからチームが存在するのだ。かの皇帝ナポレオンは、リーダーのあるべき姿を「希望を売る商人」と表現している。自らの承認欲求や余計なプライドは捨て、部下やメンバーが活躍できるチームを作り上げることがリーダーの使命だ。

できるリーダーは、情熱的である。
できないリーダーは、機械的である。

「アツく」ふるまう必要はない。自分の信念に従って、情熱をもって突き進むということだ。

昔、とあるデザイナーとクオリティ面で衝突することがよくあった。とくに「スケジュールが間に合わないから、今回はこれでいいよ」というスタンスで説明をされたとき、その態度をどうしても許すことができなかった。彼がもっとできることは知っていたし、プロが品質面で妥協したら終わりだ。

確かにスケジュールは厳しい。のちにエンジニアが実装することも考慮しなければならない。しかし、このときのぼくは「スケジュールの責任はぼくが持つから、もう少し粘ってほしい」と頼んだ。彼はしぶしぶといった感じで引き受けたが、最終的にはすばらしいデザインを数日で仕上げた。

プロジェクトが終わり、別々のチームになった後、彼はぼくにこう言っている。

「君は、悪いと思うものはきちんとダメ出しをしてくれるからやりやすかった。デザイナーだっていつもデザインに関して正しいわけじゃないし、いろいろ不安なんだ」

ただ仕事をこなすだけでいいだけなら、野球選手はデッドボールやフォアボールを待っていればいいということになってしまう。リーダーは、いつもホームランを狙って、チームを盛り上げていかなければならない

できるリーダーは、自分の弱みをオープンにする。
できないリーダーは、自分の弱みを隠そうとする。

完璧な人間などこの世にいない。適材適所という言葉があるように、当然人間には不得意な分野や、足りない知識というものがある。

だから、決して知ったかぶりをしてはいけないし、不得意なことを無理して自分でやろうとしてはいけない。もちろん、苦手分野を克服しようとすることはとても重要だが、他人や部下に頼るということも大切だ。

「ぼくはこの分野は苦手だから、君の力を借してほしい」と伝えれば、「自分の力を信頼してくれている」という気持ちから、そのひとのモチベーションにもつながるし、何よりチーム全体でプロジェクトや仕事をこなしているという雰囲気を作り出すこともできる。

リーダーが完璧である必要は全くない。

できるリーダーは、いつも一貫した態度を示す。
できないリーダーは、相手に応じて態度を変える。

上司にはいい顔をして、部下にはきつく当たる。こんなひとについていきたいと思うひとはいない。

もちろん、目上のひとや先輩を敬い、礼儀正しくすることは大切だ。重要なのは、自分の意見をちゃんと持っていて、かつ相手によってそれを変えたりしないことだ。残念ながら、上司にごまをする世渡りのうまい人間が先に出世するケースもある。

しかしそれは単に、上司が部下を見る目がない証拠だし、そんな形で出世してもかならず限界が来る。

かつてぼくの近くにも、いわゆる「イエスマン」がいて、すぐに上の立場の人間になった。ところが、部下やほかの同僚からの反発・不満が、次第に彼の精神を蝕むようになっていき、ある日突然転職した。チームの信頼なしにリーダーになることなど不可能だ。

できるリーダーは、勇気をふり絞る。
できないリーダーは、恐怖を遠ざける。

かの有名な軍人、ジョージ・パットン将軍は、「勇気とは、もう1分だけ長く恐怖に耐えること」と表現している。これはぼくの中での魔法の言葉だ。勇気が必要になる場面で、必ず思い出す。銃弾飛び交う戦場で「今死ぬかもしれない恐怖にあと1分も耐えなければならない勇気」に比べたら、ぼくに必要な勇気は小さなものだ、と言い聞かせるのだ。

上司に意見するとき、誰かに謝らなければならないとき、よくない結果をメンバーに伝えるとき、様々な場面で勇気が必要になる。リーダーは、ほかの人がやりたがらないようなことを、率先してやり、物事を前に推し進めていかなければならない。

リーダーの勇気は必ずメンバーに伝染する。やる気を掻き立てる。勇気は鍛えることができるから、失敗を恐れず、自分の正しいと思う道を進もう。

かつて、ぼくの部下であり新卒である男性相手に、先輩エンジニアが、プロジェクトや他人への不満などを、公然と大きな声でぶつけるシーンに出くわした。確かに定時を過ぎていたので不満を言いたくなる気持ちもわかるが、「計画性がない」とか「チームの中できちんと情報を共有できてない」とかを新卒に言っても無意味なことくらい、誰が聞いても明らかだ。彼は単に不満のはけ口として僕の部下を利用していたに過ぎない。

ぼくは彼らのもとへ行き、まず部下を「お前のせいじゃないから仕事に戻れ」と追いやった後、エンジニアと対峙することになった。エンジニアもぼくがでてきたので少し落ち着いたが、ヒートアップしていて、彼の発言が止まることはなかった。ぼくは一通りだまって話を聞いた後、「では、もう何もしなくていいです。今頼んでいる仕事もすべてやらなくていいので、帰宅していただいて構いません」と告げると、その場は鎮まった。

こういうチーム全体の流れを、「非道徳的」に乱すファクターは絶対に放置してはならない。チームの士気を落とすだけでなく、負の空気は伝播しやすいのだ。鎮まらないのなら、声を荒げたってかまわない。常に平静であるべきリーダーであっても、怒るときは怒る必要がある。

後日酒の席で、部下はぼくにこう言った。

「早く、○○さんに守られなくてもすむような人間になります」

その一言で、僕の勇気は報われている。

できるリーダーは、思考する時間をつくる。
できないリーダーは、条件反射で行動する。

たとえ緊急の問題が発生したとしても、すぐにアクションを起こしてはならない。どんなに緊急でも10分や15分くらいは考える時間があるだろう。

まず把握するのは、「いつまでに」この問題を解決しなければないかである。次にやるべきことは、情報をできるだけ集め、問題の本質を見極めることだ。こういう事態でリーダーに求められるのは、「時間内でできる最善の解決方法をみつけること」にほかならない。

不十分な情報のまま行動を起こすと、問題が解決しないどころか、間違った措置を施してしまい、状況が悪化する場合だってある。覆水盆に返らず。平静を保ち、決して取り乱してはならない。

できるリーダーは、一言の重みを知っている。
できないリーダーは、一言の価値を知らない。

言葉は、想像以上に力を持っている。たった一言が誰かの癇に障ることもあれば、モチベーションアップにつながることもある。

あなたは、メンバーや部下が頼んでいた仕事をしてくれたときに「ありがとう」と言っているだろうか。仕事だから、やるのが当たり前だと思っていたりはしないだろうか。

ささいなことでも、リーダーが発する言葉は重みが異なる。ネガティブな言葉はメンバーが発するよりもさらにマイナスになって伝わると思っておこう。特に「上が決めたことだから」は絶対に禁句だ。この言葉を発した瞬間、あなたの言っていることはすべて上から降りてきていると思われ、信頼が潰える。

できるリーダーは、チームメンバーの悩みを自分から解決しにいく。
できないリーダーは、メンバーからの相談を待っている。

昔誰かが「リーダーはヒーローになるべきだ」と言っていたのを思い出す。

仕事をしていると、小さなものから大きなものまで、様々な悩みが生じる。それを相談できず、抱え込んでいるひとも多い。仕事の悩みは一人では解決できないことがほとんどだから、徐々に蓄積してしまう。

リーダーはほかの人の悩みを積極的に取り除きに行こう。空いた時間に一言「うまくいってる?」と声をかけるだけでいい。

プロジェクトが終盤に近付いていた時期、ある若いデザイナーが「どうしても変えたいデザインがあって、密かに新しいものを作成している」という事実を彼女の同輩から耳にした。締め切り間近、今中身を入れ替えたらバグが生じる可能性だってあるし、入れ替えにはエンジニアの力も必要だ。

彼女のもとへ話を聞きに行くと「この状況で、自分のわがままを言えなかった」と苦笑いをしながら答えた。彼女の判断は正しい。だが、彼女の情熱は、リスクうんぬんより貴重なものだとその時のぼくは思った。そこで「2人でエンジニアに頼みに行こう」と提案した。「バグっても知らないよ」とそのエンジニアは笑顔で引き受けてくれた。

リーダーにはヒーローのような特別な能力はない。だが、メンバーの悩みを解決できる権限を持っている場合がある。自分の権限で難しい場合は、さらに上に相談することだってできる。だから、メンバーが一人では解決できないことでも、リーダーなら解決できる可能性があるということを知っておこう。

信頼は、こうした小さな出来事の積み重ねで育っていく。

できるリーダーは、メンバーのやることの半分しか信じない。
できないリーダーは、メンバーからの報告を鵜呑みにする。

どれだけ慎重なひとでも、必ずミスをする。どれだけ信用できるひとからの報告であっても、情報が伝わる過程で変わっている可能性だってある。

だから、リーダーはひとのやることに感謝をしつつ、かならず自分で確認するべきである

ぼくは、忙しさに負けて、メンバーの作ったエクセルでのシミュレーションを、ざっと確認しただけでクライアントに提出してしまったことがある。仕事をきちんとするひとだったから、信用という先入観もあった。ところが後日、先方から「結果が合わない」という報告を受けた。

改めて確認すると、参照するセルが一路ずれていたため、全く異なる結果がでていた。上司にさんざん小言を言われた、痛い経験だ。

できるリーダーは、間違っていても決断する。
できないリーダーは、失敗を恐れて決断を保留する。

何が正しいのかわからない場面でも、決断を迫られるのがリーダーだ。決断しなければ、前に進むことができない

迷ったときはまず、「事実」に重点をおき、できる限りの情報を集める。次に、情報を整理し、有力な答えをいくつか用意する。そして最後は、直感を信じて決断する。

長く考えても答えが出ないような問題は、さっさと決断して前に進めた方がいい。大切なのは失敗しないことではなく、失敗だとわかったときに、すばやく軌道修正できるよう準備しておくことだ。有力な答えをいくつか用意するのは、別案をすぐに出せるようにしておくためでもある。

失敗するなら早い方がいい。だから、答えの精度を上げる努力をしつつ、失敗を恐れず決断していくことを心がけよう。

失敗がわかったらきちんとメンバーに説明し、すいませんと非を認めることも重要だ。決して言い訳をしてはならない。

できるリーダーは、問題は必ず起こることを知っている。
できないリーダーは、うまくやれば問題は起きないと思っている。

仕事では何が起こるかわからない。どれだけ綿密に計画しても、問題の発生をゼロにすることはできない。だから、リスクヘッジやリスクマネジメントが重要になってくる。

理想的には、リーダーは実務をせず、常に問題が起きたときの対処方法や、問題が起きてもリスクを最低限にできる方法、あるいは問題になりそうな因子の発見に時間を使うべきだ。

常に、メンバーが直面している現実よりも未来を見るようにしよう。このままの速度で間に合うのか、来月この仕事をするのに足りないデータや資料はないか……。防災訓練と同じで、準備をしておけば想定外のことが起きても平静を保つことができる。

想定していた問題が起きたときは、自信たっぷりに「大丈夫、想定済みだ」と安心させられれば、まさにヒーローだ。

できるリーダーは、フィードバックを欠かさない。
できないリーダーは、必要な時だけフィードバックする。

メンバーが仕事を仕上げたり、何か成果物を出してきたりしたときは、どんなときでもフィードバックをするようにしよう。

改善すべき点があったらフィードバックするのは当然のことだが、それがなくても、良かった点やすばらしかった点をフィードバックするべきだ。せっかく出来上がって報告したのに、何の応答もないことほど、寂しくやる気を削がれることはない。

本来の仕事と直接関係なくても、「資料がよみやすくなった」とか「この文章の書き方はわかりやすい」とか、褒められる点は必ずあるはずだ。「きちんと自分の仕事を見てくれている」という感覚は、確実にリーダーへの信頼につながる。

できるリーダーは、自分のビジョンを共有する。
できないリーダーは、仕事のタスクを共有する。

偉そうに語るぼくも、このビジョンの共有は苦手だ。自分の中にしかないものをうまく言葉で説明するのに、いつも苦労する。

だが、リーダーにとってビジョンは不可欠だ。なぜならば、リーダー自身を前に進めるのは、このビジョン以外にありえないからである。リーダーはチームのトップに立つ存在だから「リーダーを導くひと」というのは存在しえない。ゆえに、リーダーを導く唯一の指針が、このビジョンということになる。

当然、リーダーが目指している方向にメンバーも進んでいかなければならない。だから、ビジョンはチーム全員で共有されているべきだ。そうでなければ、各々暗闇の中で、違う方向を目指すことになる。そうなってしまっては、一丸となるどころか、きちんとした成果が出せないという悲惨な未来が待っている。

逆にビジョンがしっかり共有できていれば、細かく指示しなくても想定通りの結果を出すことができるようになる。目的地が同じなのだから、はぐれることはない。

ビジョンを説明せず、やるべきタスクの内容ばかり説明していると、たとえ何かが出来上がったとしても、ひとによってテイストがばらばらだったり、品質が担保できていなかったりという事態が発生する。

もちろん、ビジョンを語るには、ビジョンを形成しなければならない。どういう成果を出すべきか、どういう製品を生み出すべきか、どういう組織をつくるべきかなど、職種やひとによってビジョンは異なる。だからまずは、自分自身とじっくり相談する。心を研ぎ澄ませ、「こうなりたい」という具体的な未来が見えるまで、とことん自分と対話を続けるのだ。人は、見えないものを手にすることはできない。

もし自分の中ではっきり結論がでないときは、ほかのひとと相談してもいい。別のリーダーにアドバイスを求めるのもいいだろう。だが、最終的な結論は、自分自身の力で出さなければならない。

ビジョンは自分の内面からくるものだ。リーダーとして成長したいのなら、自分自身を常に磨いていかなければならない。リーダーの成長は、チームの成長そのものなのだ。

おわりに

信頼は、リーダーのためだけにあるのではない

6年くらい前、ぼくはカリフォルニアで開催されているカンファレンスに参加していた。リーダーに関するセッションにも参加してみたのだが、登壇者が語ったある一言が、今でも記憶に残っている。

Confidence is a “gift” to those around you.

「信頼とは、あなたの周りにいる人たちへの贈り物である」

新米リーダーの心を燃やすには、熱すぎる言葉だった。帰りの飛行機で、職場に帰ったらどんなことを実践しようか、思考を巡らせたものだ。

リーダーにおすすめの本

最後に、ぼくが読んだリーダーに関する本の中から、おすすめのものを2冊紹介する。ぼくなんかが説明するよりも、ずっと説得力がある。

海外の様々な人物の経験、発言、ふるまいをもとに、リーダーに必要なことを21の項目に分けて教えてくれる。

元スターバックスCEOの岩田さんが、リーダーの考え方を自分の体験を通して語っている。不思議と、自分もいいリーダーになれそうだという気持ちにさせてくれる一書だ。

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